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オリーブオイル洗顔は危険?
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オリーブの実を絞ったオイル、オリーブオイルで洗顔するとスキンケア効果がある。
そういう声がある半面、「オリーブオイル洗顔は危険!」そういうウワサもあります。
いったいどちらが正解なのでしょうか。
気になるところですよね。
オリーブオイルは身近にあって手に入れやすい素材です。
食用のものもあれば、ドラッグストアで美容用のものも販売されています。
本当に効果があるなら、一度試してみたいものですね。
オリーブオイル洗顔が気になる人のために、本当に危険なのか?どんな効果があるか?といったことを検証してみました!
オリーブオイル洗顔とは?
オリーブオイル洗顔とは、オリーブオイルを使って素肌を洗顔することをいいます。
毛穴の汚れである角栓がとれるとか、小鼻の黒ずみなどの改善効果があるといわれています。
今回、検証してみて、正しい方法で洗顔すれば一定の効果が出ることがわかりました。
オイリー肌の人、ドライな人、それぞれ3人ずつに洗顔をしてもらって、経過を見たのです。
とくにドライタイプの人が、「肌の潤いが増して調子がよくなった」とコメントしたのが印象に残りました。
6人のうち、5人までが「汚れ落ちがよく、とくに皮脂の汚れがよく落ちた」と評価しています。
トラブルとしては、1人だけオイリータイプの人で「あごニキビができた」という人がいました。
その結果によると、肌質にもよりますが、毛穴の汚れを落とし潤いを保つ効果があることがわかりました。
でもあくまで正しい方法で洗顔すれば、という条件つきです。
これからオリーブオイル洗顔で効果を出すための方法をお話していきましょう。
まず大事なのは、洗顔に使うオリーブオイルは質のいいものを選ぶこと。
粗悪なオイルでは、顔がオイリーになるばかりでかえって肌トラブルを起こします。
洗顔にふさわしいオリーブオイルとは、精製度の高いもの。
精製度が高いとは、不純物が取り除かれ、成分の大きさである分子量を小さくしたものです。
「オリーブオイル洗顔にはエキストラバージンオイルを選ぶといい」と一般にいわれていますが、必ずしもそうとはいえません。
エキストラバージンオイルは、オリーブの香りや味を楽しむために加工を少なめにしてあることが多いのです。
それよりもオイル選びでポイントを置きたいのは、「食用」オイルか「美容」オイルかの区別。
オリーブオイル洗顔にキッチンにあるオイルを使えれば手軽そう、と考える人もいるでしょうが、食用オイルはおすすめできません。
食用オイルにはオリーブの風味を残すために皮などの不純物がふくまれています。
それによって酸化しやすいという欠点があります。
肌が弱い人の場合は、油焼けを起こしてしまうこともあります。
いっぽう美容専用にドラッグストアなどで販売されているオリーブオイルは、酸化しにくく肌なじみがいいように加工されています。
食用よりも多少お値段は高くなりますが、オリーブオイル洗顔に使うなら、美容用のオリーブオイルを選びたいものです。
オリーブオイル洗顔の方法をご紹介
オリーブオイル洗顔に適したオイルを手に入れたら、次は正しい洗顔の方法をお伝えしていきましょう。
オリーブオイルを用意する
オイルを用意したとき、まず消費期限もチェックしてください。
美容用のオイルでも、時間が経ちすぎていると、酸化が進んでいることがあります。
洗顔に使うオイルは消費期限内で、なるべく早めに使いきりたいもの。
そのためには、容量少なめのボトルを購入するといいかもしれませんね。
蒸しタオルをつくる
次に蒸しタオルをつくります。
手軽な方法は、フェイスタオルを水で絞り、耐熱皿にのせて電子レンジでチンすること。
このときタオルをラップで包んでチンすると、水分の蒸発を防げます。
加熱する時間の目安は、500〜600wの電子レンジで約1〜2分。
熱さはお好みで選んでください。
メイクは落としておく
オリーブオイル洗顔は素肌で行います。
洗顔前にメイクを落としておきましょう。
その後には、とくに保湿などスキンケアをする必要はありません。
メイクオフしたら、先ほど作った蒸しタオルを顔にあてて皮膚を温めます。
こうすると毛穴が開いて汚れがさらに落ちやすくなるのです。
また顔の温度が上がり、オイルとなじみやすくなります。
オリーブオイルを顔になじませる前に、手をきれいに洗っておくことも大事なポイントです。
手に雑菌が残ったままだと、それをオイルによって顔全体に広げてしまいます。
オリーブオイルを顔になじませる
それからオリーブオイルを手にとります。
適量はスプーン一杯くらい。
手のくぼみにのせて、しばらく体温で温めておきましょう。
こうすることでオイルのなじみがさらによくなるのです。
その後、オリーブオイルをのせていない方の手でオイルをとり、顔になじませていきます。
これは鏡を見ながら行いたいものです。
塗り残しや部分によって過剰なるなどムラがないようにするためです。
なじませるときは、人差し指・中指・薬指の3本を使い、オイルをとって少しずつ薄く広げていきます。
順番は、顔の中でも皮膚が強いオデコから始めます。
オデコと鼻のTゾーン→Vゾーン→頬→目のまわりの順に続けます。
特に鼻のアタマや小鼻まわりに毛穴の開きや黒ずみがあったら、その部分はていねいになじませたいものです。
指の腹でマッサージする
顔全体になじませたら、両手の指の腹でマッサージします。
あまり力を入れずに、クルクルとゆっくりマッサージするといいでしょう。
「汚れをオイルによって外へにじみ出させている」というイメージです。
あまり長くマッサージしているとオイルを酸化させてしまうので、時間は5分以内で大丈夫です。
洗顔剤でしっかり洗い流す
その後、オイルを洗い流します。
その前に、キッチンペーパーと先ほど使った蒸しタオルでオイルをオフします。
キッチンペーパーの繊維は粗いので、くれぐれもゴシゴシこすることはないように。
何度か畳んで、オイルをなじませた部分にあて、しばらくオイルが浸透するのを待ちます。
これを顔の各部分で繰り返します。
その後、蒸しタオルを使ってオイルを拭きます。
このときにも、力を入れるのは禁物!
少しずつ柔らかい動作で、各部分に塗ったオイルをタオルに染みこませるようにしてとっていきましょう。
ひと通りオイルをぬぐったら、今度は洗顔料を使って洗い流します。
このときに適した洗顔料は、無添加石鹸など肌に優しいもの。
ミルクやジェルなど泡洗顔するアイテムは、界面活性剤が配合されているので肌への負担が大きくなります。
さらに洗浄力が過度になるおそれもあります。
洗浄力が強過ぎると皮脂が失われ、それによってまた皮脂が過剰分泌されるので、できれば石鹸で洗い流したいものです。
洗い上げる目安は、オイル残りがなく頬などがキュッキュッと音をたてるくらい。
脂っぽいオデコやあご、また小鼻まわりの黒ずんだ毛穴などは、とくにしっかりと洗いましょう。
オリーブオイル洗顔が得意なのは、毛穴に詰まった脂をとることです。
洗顔後は毛穴の内部がスッキリすると同時に、柔らかく潤いが増していることも感じられるでしょう。
オリーブオイル洗顔のメリット
では、オリーブオイルで洗顔するとどんな効果があるか、説明していきましょう。
洗顔料を使わずに済む
オリーブオイルでの洗顔は、界面活性剤を使った洗顔料など強い刺激のものを使わなくて済むことが大きなメリットです。
毛穴の黒ずみ汚れを落とすには洗浄力の強い洗顔料が必要ですが、そうしたものは肌の皮脂をとり過ぎてしまうのです。
皮脂が奪われると新たに皮脂が過剰に分泌されるなど、などさまざまな肌へのダメージが起こります。
オリーブオイルを使用すると、そうした悪影響なしに脂の汚れを落とすことができます。
乾燥肌の改善に効果あり
オリーブオイルでの洗顔は、乾燥肌の改善に効果があります。
ふくまれている成分が乾燥予防に効き目があるのです。
オリーブオイルはオルレイン酸という成分を豊富にふくんでいます。
このオルレイン酸は、人間の皮脂の 40〜50%を形成する成分です。
ですからオリーブオイルで洗顔すると、皮脂の成分を補いながら汚れを落とすことが可能なのです。
こうしたオリーブオイル特有の性質によって、お肌が乾燥しやすいタイプの人も過度の乾燥を防ぐことができます。
毛穴の黒ずみを落としてくれる
毛穴の黒ずみは、過剰分泌された皮脂や古い角栓が毛穴に詰まって固まりになり、それが酸化されることで起こります。
そもそもこの黒ずみは、脂の成分が多いものなんですね。
「油は油で落とす」ということを聞いたことはありませんか?
オリーブオイルは油の働きで、毛穴の黒ずみや角栓を優しく浮かせて落とします。
ですから肌を傷つけずに毛穴をきれいにすることができるのです。
肌荒れ改善にも
そもそも油ですから、オリーブオイルは肌の保護膜をとり過ぎることがありません。
潤いを残しながら脂汚れだけを落とします。
肌荒れしやすい人は、肌の生まれ変わりであるターンオーバーも乱れています。
しかしオリーブオイルで洗顔し、毛穴の中の角栓や黒ずみ汚れがキレイになると、肌の新陳代謝がスムーズに進むようになります。
洗顔しているうちに健康的なお肌のサイクルが取り戻せ、肌荒れなどのトラブル解消につながります。
低コストでケアが可能
さらにオリーブオイル洗顔のメリットは、低コストでできることです。
美容用のオリーブオイルも高額過ぎることはありません。
一回に使用する量も少ないので、リーズナブルに洗顔できます。
肌の調子がよくなると、高機能の化粧品に頼ってスキンケアする必要がなくなります。
オリーブオイルの成分に抗炎症作用がある
オリーブオイルにはポリフェノールや不飽和脂肪酸といった抗炎症成分がふくまれています。
ですからそれを使って洗顔していると、汚れをとるだけでなくふくまれている成分が吹き出物の悪化などに働いてくれます。
とくにニキビが化膿して痕が残りやすい人などは注目したい効き目ですね。
オリーブオイル洗顔のデメリット
メリットが多いオリーブオイル洗顔ですが、肌タイプや体質によってデメリットがみられることもあります。
次の点には注意しましょう!
ニキビ肌の方は要注意
オリーブオイル洗顔をするのは、ニキビ肌の人には注意が必要です。
ニキビはそもそも皮脂が詰まった毛穴に原因のアクネ菌が侵入してできます。
アクネ菌は皮脂が多い環境を好みます。
ですからニキビができやすい人は、人間の皮脂と似たような成分を持つオリーブオイルを直接肌に塗ったり洗顔するのは避けた方が無難です。
アレルギーがある可能性がある
オリーブオイルにふくまれるオルレイン酸は、体内でアラキドン酸という物質に合成されます。
このアラキドン酸がアレルギーを引き起こすことがあるのです。
自分は大丈夫かどうか、気になるところですね。
オリーブオイル洗顔を安心してスタートさせるためには、事前にパッチテストをすることをおすすめします。
パッチテストのやり方は簡単、二の腕の内側にテストする物質を塗ります。
そのまま24時間置き、変化を見ます。
赤みや腫れ、かゆみが出たら、自分にとってその物質はアレルゲンである可能性があります。
そうした反応が出たら、オリーブオイル洗顔は控えておいた方がいいでしょう。
洗い流すのが大変
洗顔後、オイルを洗い流すのがけっこう大変です。
ヌルヌルがなくなるまでしっかりと洗い落としたいですが、複数回石鹸などで洗わなければいけないことも。
ここで手を抜いてしまうと、オイルが肌に残ってせっかくのオリーブオイル洗顔の効果が台無しです。
ぬめりがとれたと実感できるまできちんと洗い流しましょう。
【結論】人によっては通常の泡洗顔の方が良い
記事の初めにお話した、オリーブオイル洗顔の検証モデルになってくれ、あごにニキビができた人はかなりのオイリー肌です。
オイリータイプの肌質の人にとっては、肌に油を塗るスキンケアはやはり脂質が過剰になってしまうのでしょう。
そうした人はオリーブオイル洗顔は控えておいた方が無難です。
オイリータイプの肌質の人はどちらかといえば肌が強く、界面活性剤入りの泡洗顔料で洗っても乾燥することが少ないでしょう。
オイルが肌に残るよりは、洗浄力が強い洗顔料を使用した方がいいタイプです。
このように洗顔法は、その人の肌タイプによって適したものが違います。
オリーブオイル洗顔を試みるときは、まず自分の肌質はどんなタイプか、見極めることから始めましょう。
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