そもそも毛穴ってどんな役割があるの?
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毛穴の役割
人間の顔には、約20万個も毛穴があるといわれています。
毛穴は部分によって数が違い、鼻やオデコにあたるTゾーンにはその他の部分の約7倍の毛穴があるといわれています。
なぜこの部分に毛穴が多いのか、その理由は皮脂の分泌がさかんだからです。
毛穴の役割は、毛穴の奥にある皮脂腺から皮脂を分泌し、ほこりや乾燥、細菌などから肌を守ること。
こうして皮膚にバリアを張るだけでなく、さらに毛穴はデトックス機能も発揮してくれます。
汗や皮脂などと一緒に必要がなくなった体の老廃物も排出してくれるのです。
毛穴といえば、「穴」を連想する人が多いですね。
しかし毛穴は医学的には「毛包(もうほう)」と呼ばれる肌のくぼみです。
「私は毛穴が多いから目立ってしまう」と悩んでいる人もいますが、実は毛穴の数は人によってあまり差がありません。歳をとるにつれて毛穴が目立つようになるので増えたように感じるのです。
毛穴の数は、胎児のときから決まっていて一生変わることはありません。
ただ、皮脂の過剰分泌や肌のたるみなどから毛穴が開き、目立って見えてしまうのです。
たしかに“肌がキレイに見える人”って、毛穴があまり目立ちませんよね。
せっかく私たちの肌にバリアを張って守ってくれている毛穴なのにそれによって悩みを抱えてしまうなんてなんだか皮肉!そう思う人もいるでしょうが、正しいケア方法を知れば、あなたも上手に毛穴とつき合えるようになります。
毛穴の黒ずみの正体とは?
まずは鼻の毛穴が黒ずみやすい原因をご紹介
ではまず、鼻の毛穴が黒ずんで見える原因を説明しましょう。
鼻のあたまや小鼻まわりは、先ほど書いたように毛穴が多い部分です。
Tゾーンと呼ばれる、そもそも皮脂の分泌が多い部分なんです。
この多く分泌された皮脂がうまく除去されなかったり、間違った方法によるケアで皮脂を取り過ぎたりすると、毛穴に皮脂がつまって黒ずんで見えるようになります。
黒ずみの正体は酸化した角栓
この黒ずみの正体は酸化した角栓です。
洗顔のときなどにこの角栓を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
ニキビからニュルッと出る白い油のかたまりのようなもの、さらに小鼻の毛穴に詰まっている黒いゴマのようなかたまり、これが角栓です。
角栓とは、皮脂腺から分泌された皮脂・角質・汚れなどが毛穴に詰まってかたまったもの。
そもそも角栓は自然なターンオーバーによって排出されてゆくものですが、それが速やかに行われないとしだいに毛穴をふさいでゆくのです。
角栓は最初は白い色をしています。これはクリーム状の皮脂と角質が混じった状態です。
ニキビから出る白いものはこの段階の角栓です。しかし白い角栓は長くその場所にあると、しだいに乾燥して固くなってきます。
そしてそこで酸化して黒くなります。この黒くなって毛穴をふさいでいる角栓が鼻の黒ずみの原因です。
角栓ができるまでの流れ
鼻の黒ずみの原因になっている黒い角栓は、いくつかのステップによって毛穴に詰まっていきます。
その経過をお話しましょう。
この中にはぜひ気をつけてほしい段階があるので要チェック!
まず、角栓を形成する物質である過剰に分泌された皮脂、古い角質やメイクの汚れが、かたまりをつくり始めます。
これらの角栓となる物質は、早めにオフしたり産出を防ぐにこしたことはありません。
まずそれぞれを防ぐ方法をお話しましょう。
最初に皮脂の過剰分泌ですが、それが起こる原因は、ホルモンバランスの乱れや油っぽい食べ物の摂りすぎ、さらに乾燥肌が原因のこともあるので要注意!
「肌が乾燥しているのにどうして皮脂が出るの?」と疑問を持つ人もいるでしょう。
しかしこれは、けなげな毛穴の働きというもの、肌に潤いが不足しているので懸命に皮脂を出して補おうとするのです。
間違った洗顔方法によって乾燥肌となっている人もあるので、次章で正しいやり方をご紹介しましょう。
二つ目の角栓を構成する物質、古い角質ですが、これが過剰になるのは肌のターンオーバーがスムーズに行われていないことが原因です。
肌荒れや加齢によってターンオーバーのサイクルが長くなると、自然にはがれ落ちるはずの角質がその場に残り、角栓をつくる物質になるのです。
三つ目に角栓をつくるものは汚れです。
この原因には洗顔不足やメイク汚れが十分に落ちていないケースがあります。
自分ではきれいにメイクオフできているつもりでも、実は汚れが残っていることがしばしば。
もう一度、自分の洗顔について見直してみたいですね。
こうして三つの要因によって角栓ができ、それが除去されないままでいると、しだいにかたくなって毛穴を塞いでいきます。
それと同時に毛穴は押し広げられ、角栓が紫外線にさらされやすくなります。
肌が紫外線を浴びると、基底層のメラノサイトからメラニンが生まれます。
メラニンはご存じのとおり、シミやソバカスをつくる物質ですね。
そしてこのメラニンは、肌の黒ずみの原因にもなるのです。
角栓がかたまっている部分はターンオーバーがうまく進みませんから、メラニンもうまく排出することができません。
それが原因で角栓は、酸化以外にもメラニンによってさらに黒ずみがひどくなります。
毛穴の中でガチガチにかたまった角栓は詰まっている期間が長いほど除去しにくくなります。
代謝がスムーズに行われませんから、時間が経つほど黒ずみはさらにひどくなります。
このような状態まで進んでしまうのは本当に恐ろしいですね。
では、どうすればこうした状況を防げるか、角栓を防いで毛穴をスッキリとケアして黒ずみをつくらないか。
ポイントとなるお手入れ方法をご説明しましょう。
本当に効果的な毛穴ケア対策は正しい洗顔!
洗顔剤の選び方
角栓が詰まってできた鼻の黒ずみを改善するには、適切な洗顔剤を選び、正しく洗顔することが大切です。
毛穴が詰まっているということは皮脂が過剰になっているか、乾燥したり汚れが残っている状態。
いわばお肌がバッドコンディションになっているわけですから、洗顔剤は慎重に選びたいものです。
選ぶ基準は刺激が強すぎないこと。
一見、毛穴の中まで強力にオフする洗顔剤が向いていそうですが、これは大きな間違い。
ハードな洗浄力を持ち肌への刺激が強すぎる洗顔剤は、肌を乾燥させたり、刺激によってさらに皮脂の分泌を高めてしまう悪影響があります。
毛穴ケアにふさわしい洗顔剤は肌の潤いを取りすぎず、しっかり保湿してくれるもの。
洗顔剤には石鹸・洗顔フォーム・ジェルなどさまざまなタイプがあります。
一つずつみてみましょう。
石鹸は石油系界面活性剤を使っていないので、肌に優しい洗顔剤の代表的なもの。
その中でも選びたいのは、まず無添加など肌に優しい石鹸です。
さらに少し値は張りますが肌の保湿機能があるなど高機能の石鹸を選ぶといいでしょう。
洗顔フォームはたいてい界面活性剤を使用しているので、肌への影響は石鹸より大きくなります。
その中でも適正な洗顔効果を持ったものを選ぶといいでしょう。
ちょうどいい洗顔効果とは、汚れは落としてくれるけれど、肌を乾燥させないもの。
洗顔した後で顔がつっぱり、キュッキュッと肌がきしむようなものは避けた方が無難です。
洗顔ジェルは洗浄力が強い洗顔剤です。
すすぎに時間がかかるため、刺激しすぎてしまう危険があり、人によっては洗浄力が強すぎて肌を乾燥させてしまいます。
正しい洗顔方法
それでは正しい洗顔方法を説明しましょう。
まず、洗いすぎには気をつけましょう。
最近は洗顔剤による洗いすぎトラブルでお肌を傷める人が増えています。
帰宅したときなどに一日に一回、メイクオフすると同時にしっかり洗顔したら、翌朝は水だけの洗顔でOK、洗顔剤を使う洗顔は一日に一回だけで十分です。
そして使用する水の温度にも気をつけましょう。
寒い季節になるとお湯で洗顔をする人も多いですが、温度の高い湯は顔の皮脂を取り過ぎてしまいます。
できれば水を使用しましょう。
洗顔の手順は次のとおりです。
手に水をなじませ、洗顔剤を適量手にとったらよく泡立てます。
そして、泡を顔にそっとのせていきます。
このとき肌を強くさすらないように気をつけましょう。
しばらくして洗い流しますが、重要なのはゴシゴシこすって洗わないこと。
こすると肌のコンディションを損なってしまいます。
すすぎは優しくしっかりと。そして洗顔が終わったらすぐに保湿します。
「黒ずみがあるのに、こんなに優しい洗顔で大丈夫?」
そう不安になる人があるかもしれませんが、いちご鼻を改善するには正しい洗顔がベスト。
鼻の黒ずみケアの目的は、ターンオーバーなど肌そのものの正常な機能を回復すること。
くれぐれも「潤いの取りすぎ」と「力の入れすぎ」には気をつけてください。
しっかり保湿する
洗顔に必ずプラスしたいのは保湿です。
自分の肌と相性のいい化粧水で、まず顔全体を潤します。
化粧水をなじませるときは、ゆっくり手でフタをするように優しく染みこませるといいでしょう。
その後、美容液や乳液などを使用しますが、鼻の黒ずみの部分に使用するのはおすすめしません。
美容液の高機能成分や乳液の油分は、詰まった毛穴には負担が大きすぎてしまいます。
あくまで自然な洗顔・保湿によって肌自身の力で黒ずみを改善していくのが理想です。
そのために乾燥は避けるべきなので、保湿はじっくり行いましょう。
やってはいけない毛穴ケアとは?
ピーリングのしすぎ
毛穴の黒ずみを見つけると、誰でも「これさえなければいいのに!」となるべく早く消したく思うでしょう。
だからといって、危険な毛穴ケアに手を出すのはNG!
毛穴が傷つくことで黒ずみが悪化したり、最悪の場合は治せなくなってしまうことも!
そんな危ない毛穴ケアについてお話します。
まず繰り返しやってはいけない毛穴ケア№1はピーリング。
ピーリングには酸を使用するケミカルピーリングが一般的ですが、目的は古い角質を取り除くこと。
でもこれが鼻の黒ずみにはNGなのです。
酸で毛穴の詰まりを解消しようとすると、毛穴は抵抗してさらに多くの皮脂を分泌させてしまいます。
また酸は刺激が強いので、いちご鼻以外の部分の肌も傷めてしまうのです。
一度くらいお試しをするくらいならいいかもしれませんが、ピーリングのしすぎにはくれぐれも気をつけましょう。
角質をはがしてしまうパック
即効性があるからと、角栓シートや毛穴パックなど角質をはがしてしまうパックを使おうとする人もあるでしょう。
でもこれもおすすめできません。
シートで角栓を根こそぎ引っこ抜くのは物理的な刺激が強すぎてしまうのです。
毛穴はさらに皮脂を分泌させ、その部分の肌を厚くしてしまいます。
指や機器を使って無理やり押し出す方法
にきびを指でつぶして角栓を押し出したり、尖ったもので無理やり出そうとするのは大NG!
押し出したあとが傷痕となってしまうことさえあります。
そのときは角栓が出てスッキリしても、毛穴まわりのターンオーバーは大幅にダメージを受けています。
いちご鼻は気になるものですが、無理やり押し出そうとするのはもっての他、決して試さないようにしましょう。
正しい鼻の毛穴ケアまとめ
鼻の毛穴ケアにとって有効で正しいケアは、「洗顔と保湿」これだけです。
それによって、肌の機能を整えて角栓を排除してゆくのです。
すこし時間がかかるけれど、これこそがベストなケア。
「鼻の毛穴ケアに近道なし!」と心得て、少しずつターンオーバーを整えていきましょう。
うれしいことに、このケアを続けていると鼻の毛穴だけでなく顔のお肌全体が健康にキメが整ってきます。
あせらずにじっくりと、食事のバランスなどにも気を配り、黒ずんだ毛穴をスッキリきれいにしていきましょう。
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